海を飛ぶ夢

原題 Mar adentro (2004)




Cast

ラモン・サンペドロ:ハビエル・バルデム(Javier Bardem)
フリア:ベレン・ルエダ(Belén Rueda)
ロサ:ロラ・ドゥニニャス(Lola Dueñas)
ジェネ:クララ・セグラ(Clara Segura)
マヌエラ:マベル・リベラ(Mabel Rivera)
ホセ:セルソ・ブガーリョ(Celso Bugallo)
ハビ:タマル・ノバス(Tamar Novas)
ホアキン:ジョアン・ダルマウ(Joan Dalmau)
マルク:フランセスク・ガリード(Francesc Garrido)

Director
アレハンドロ・アメナーバル

Story
ベッドで寝たきりの生活を送るラモン・サンペドロ。
彼は25歳のときに、海へ飛び込み、頭部を強打したため、四肢麻痺となってしまった。
以来、このベッドで30年近くの時を過ごしていた。
彼はひとつの目的を持って歩み始めていた。
それは自らで命を絶つ権利を手に入れ、実行すること。
家族の葛藤はあったが、彼の意思は固く、民間の支援組織の手助けなどを得ながら法廷闘争へと進んでいた。
支援組織に呼ばれた弁護士のフリア、彼の存在をテレビで知り心を動かされたロサという女性。
彼女たちへの愛情も抱きながら、ラモンは“尊厳死”という権利のために闘い始める。

感想
BS-TBSのシネマジックにて鑑賞

コレは実話を元に作られた映画の様です。
内容は人間の尊厳死についての話。
重くて暗い内容だけど、映像が綺麗だった事と家族愛や友情、愛情が溢れた作品だと感じられて良かったと思う。
ただ、この映画を観ながらずっと頭の中を過ぎったのは、果たして“尊厳死”という行為がラモンの様な事故での四肢麻痺の人には妥当なのかなぁ?という疑問符でした。
身体は確かに麻痺で首から下は一切動かなくて、人の手を借りないと何も出来ずにただベッドに寝てるだけなんだけど、頭もハッキリしているし、口も達者で元気な人だから不治の病というにはちょっと当てはまらない気もしなくもなかったというか。。。。
でも、実際問題として、自分がラモンと同じ状態になってしまったとしたら、やはりラモンと同じ道を選んでしまうと思った。
いくら家族や周りの人達が献身的に介護してくれても何もお返しが出来ないという状態が死ぬまで続くなんてのは辛すぎるものがあります。
また、家族は家族で自殺を幇助してあげたい気持ちもあるだろうし、かと言って実際自殺の手助けは出来ないし。
という苦悩の世界だよなぁ。。。と。

お薦め度  ★★★★★★★☆☆☆